2011.09.07
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担当:
ゴン川野
エコな家電と言えば『エコナビ』というキーワードが思い浮かぶほど、パナソニックのエコナビ搭載家電の認知度は高い。エコナビとは同社が2009年に開発した機能で、家電の無駄を機械自体がチェックして節電してくれる機能をである。2009年には8カテゴリーで75機種だったエコナビ搭載製品は、2011年には21カテゴリー、187機種まで拡大。その認知度は約90%まで高まったという。今回はエコナビの主力製品である、エアコン、冷蔵庫、ドラム式洗濯乾燥機のマスコミ向け発表会が六本木ミッドタウンでおこなわれた。
発表会に花を添えたのが、エコナビの新キャンペーンキャラクターに起用された吉瀬美智子さん。癒し系スマイルで会場の男性陣を虜にしていた。

新婚家庭ではエコナビ搭載の掃除機を使っていると語る吉瀬さん、さらに照明をこまめに消したり、エアコンの設定温度を上げて節電しているという。

ここからが本題だ。家庭の消費電力の約25%を占めるというルームエアコンの『Xシリーズ』には3つのエコな機能が搭載された。まず、エアコン使用者が感じている不満、部屋中に風が行き渡らないという問題を解決するトップユニット機構でロングワイド気流とは何かを説明しよう。

同社の従来モデルではエアコン室内機の右側に電装ユニットを収めていた。当然この部分に機械が入っていれば、吹き出し口を付けることはできない。そこで、電装ユニットを上部にあった空きスペースに移動して、左右めいっぱいまで吹き出し口を延長した。


その結果、ロングワイド気流を実現。エアコン真横に冷気や暖気を送ることに成功したのだ。従来足元を30℃にするためには設定温度を28℃にする必要があったが、新製品では設定温度23℃で足元を30℃まで温められるのだ。

これがレーザー光線を使ったデモの様子だ。ロングワイド気流の場合、壁際のほぼ真横まで気流が届いていることが分かる。

従来モデルの場合、横に気流を送ろうとしても、斜め前までしか気流が届かない。画像では分かりにくいが床に設置された小さな風車も回らないのである。

今回の展示会場にはエアコン、冷蔵庫、洗濯乾燥機のスケルトンモデルが展示され、その内部構造や機能をデモしていた。エアコンのスケルトンモデルは私にはややもの足りない印象、画像は同社独自のエコチャージシステムが動いている様子をデモ中。このエコチャージシステムと進化したエコナビに前述のロングワイド気流を加えた3つが2011年のXシリーズに搭載された3つの特長である。

次は冷蔵庫の3つの特長を見てみよう。まず、業界初のアンダーレールで食品収納スペースがアップ。これはどんな仕組みなのか?

冷蔵庫のケースを引き出すためのレールを下に移動することで、無駄なスペースをなくして収納容量をアップするという工夫である。

これにより収納容量は、冷凍室と野菜室で前年モデルに比べてそれぞれ4Lアップ。冷凍室74L、野菜室86Lを実現している。文章で書くと簡単そうだが、上にあったレールを下に移動したのは同社が初めてだ。なぜ、今までどこもやらなかったのかといえば、レールを下にするとケースの重心が上がって、ドアのインナーやケースのフレーム、レールなどに高い負荷がかかると思われる。さらに今回の場合、容量が増えれば、重さもそれだけ増えるので新製品ではドアインナーとフレームを補強している。

スケルトンモデルは食品入りで展示されていた。これはなかなかかっこよかった。もし透明な冷蔵庫ができれば、外から中が一目で見えるので、内容確認にドアを開閉しなくていいし、庫内の照明も必要ない。すごくエコだと思うのだが、肝心要の断熱材が不透明なので絶対製品化できないだろう。

最後のドラム式洗濯乾燥機も3つの特長が... まずスピンダンシング洗浄で最速約30分洗濯を実現。ドラム式と言えば1時間かけてゆっくり洗濯するから生地が傷まないというイメージがあるが、それはもう過去の事らしい。2番目は新型コンプレッサー搭載で省エネ性能向上。また洗濯の全行程でエコナビが働くようになった。3番目はナノイーで衣類だけなく、ドラム槽の黒カビを抑制するという。

スピンダンシング洗浄は、1分間に100回の高速スピンによる押し洗いで、従来の5倍の力で洗濯液を衣類に浸透・通過させることで繊維の奥の汚れを落とす。この高速スピンとクイック反転、タンブリングの3つを合わせることで、たたき洗い、もみ洗い、押し洗いを実現。プラス全方位シャワーを加えて、スピンダンシング洗浄と呼んでいる。これにより従来から12分の時短を達成。さらにエコナビが働けば約27分で洗濯から脱水が完了する。

スケルトンモデルの完成度は高く、これは全方位シャワーのデモ。普段は見られない洗濯乾燥機の横や後ろまで再現されていてた。

スケルトンモデル以上に驚いたのが、洗濯槽の汚れだ。ナノイーなしで1年間使用するとステンレスの洗濯槽がカビだらけになってしまうようだ。新製品は洗濯ごとに自動的に60分のナノイー運転をおこないカビなどを防止する。1回のナノイー運転にかかる電気代は1円以下とのこと。これを見るとナノイー機能がある上位機種が欲しくなる。

エコナビ搭載製品を使えば、自動的に節電してもらえる。これからの家電選びは高性能、高機能、小型軽量などに加えてエコナビ搭載かどうか、またはそれに準ずるエコ機能かあるかどうかも重要なポイントになってきそうだ。

WRITER PROFILE
ゴン川野
カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。