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節電&省エネらいふ ライフスタイル

2011.09.11

LED電球のトレンドは広配光

担当:
ゴン川野

省エネ効果によって脚光を浴びたLED電球。4万時間の長寿命に、超低消費電力によって注目され、値段が高い、サイズが大きい、白熱電球に比べて暗いなどの弱点を次々と克服して、進化を続けている。現在、各社が取り組んでいるのが配光角を広げることだ。簡単に言えば白熱電球と同じように光が広がるLED電球の製品化である。白熱電球も蛍光灯もガラスの部分が全て発光する面発光なので光は広がりやすい。これに対してLEDは発光体が点に近くこれを複数集めたものを電球中心部に配置、外側にガラスまたは樹脂製の拡散用カバーを付けて光を広げている。つまり中身は点光源なので光が広がりにくいのだ。

広配光タイプのLED電球をいち早く製品化したのはパナソニックで、『EVERLEDS LDA7DG』を発売している。昼光色で明るさは485ルーメン、消費電力は7.2Wである。白熱電球とほぼ同じ配光角300度を実現している。

LED電球では老舗の東芝ライテックも『E-CORE LDA8N-G』で配光角260度を達成。昼光色で明るさ580ルーメン、消費電力7.7Wと明るいモデルを製品化している。これに対して、NECも『LIFFLED'S LDA5N-G』を10月1日に発売予定で、配光角は330度と業界最高クラスを誇り、明るさ485ルーメン、消費電力は5.4Wと発表されている。

広配光LED電球を作るには、内部構造に踏み込んだり、新しいリフレクターを開発したり、様々な工夫が必要とされている。このため価格も通常のLED電球に比べると高めになっている。そこで注目したいのが、MARUZENのAGLEDである。『AGLED LDA6N-G-A 【昼白色タイプ】』『AGLED LDA6L-G-A 【電球色タイプ】』の2種類がある。昼光色タイプで配光角は270度、明るさ485ルーメン、消費電力は5.5Wである。実勢価格約2380円とハイコスパだ。このLED電球を作っているのは半導体メーカーのロームである。同社は1970年代からLED技術に取り組み、現在ではLEDの開発、LEDドライバ電源回路、照明モジュールまでトータルに生産しているハイテクメーカーだったのだ。
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それでは早速、製品をチェックしてみよう。まず発光部は一般的なLED電球に比べて球に近く、白熱電球のようなくびれのある形状をしている。外見からも広配光であることが分かるだろう。今回、比較用に用意したは同じ485ルーメンの明るさで、1209円という激安で販売されているSHARP『DL-LA41N』である。
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カメラの撮影設定を固定して、両方のLED電球を撮影してみよう。まず、シャープの場合は発光部は非常に明るく当然、その直下も明るい。真上の天井部分は暗い影がドーナツ状に出来ている。
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AGLEDでは、全方向に対して明るく、天井に影ができるようなことはなかった。配光角270度でも充分に広配光であることが分かった。
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こちらが電球色タイプで、明るさは390ルーメン、消費電力5.5Wである。食卓や寝室などにはこちらの電球色の方が向いている場合もある。
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今度は逆向きにして、全方向の配光を比較してみよう。シャープの場合は、先ほどと同じように電球直下が明るい感じで180度を超えると明るさは極端に落ちてしまう。
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AGLEDは電球の周りが明るく、離れるにつれて暗くなっていく。どちらも明るさは485ルーメンだが、これは電球から出た光の合計なので、真下はシャープの方が明るいという場合もある。
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実際に照度計で測定してみると、シャープは50cmの直下で525lux、真横が660lux、30cm下が553luxだった。これに対してAGLEDは50cmの直下は318lux、真横が1070lux、30cm下は411luxだった。つまり、ダウンライトやスポットライト的な用途なら、通常タイプの方が明るいわけだ。広配光が活躍するのは傘のある照明器具に入れた場合で、従来は上に光が回らないため、明るさが半減したり、上の方が暗くて不格好になったりした。こんな場合は広配光タイプを使えば一発で問題解決である。まさに仕事場で使っていた北欧製のペンダントライトが、このタイプだったのでLED電球を交換したら、部屋全体が驚くほど明るくなった。

消費電力はサンワサプライ『ワットチェッカーPlus』で測定した結果、シャープは8〜9W、AGLEDは7Wだった。スペックでは5.5Wのはずだが、バラツキがあるのかもしれない。または『ワットチェッカーPlus』の数値が高めにシフトしている可能性もある。
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最後に注意点としてAGLEDの広配光電球LEDは白熱電球に比べると少し高さがある。外径は55mmに対して、60mmとほぼ同じだが、高さは98mmに対して122mmあるので、照明器具によってはどこかが干渉する可能性があるので寸法を確認してから購入して欲しい。
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今までLED電球との入れ替えが困難だった、反射タイプの照明器具や電球の配光をフルに使った壁面や天井の照明などにも広配光なら使えることが判明した。明るさ的に40W相当タイプしかないのが残念だが、広配光タイプはこれからのLED電球のスタンダードになっていくことは間違いないと実感した。

WRITER PROFILE

ゴン川野

カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。

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