2011.11.12
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担当:
新津隆夫
ご存知のようにイタリアにはコンビニはない。無料のWi-Fiスポットもない。電車は遅れるし、年がら年中ストをやっている。Amazonは去年から始まったばかりで品数がとても少ない。そして、なによりも情報が常に不確かで、公共機関で出されている情報さえもいい加減なことがとても多い。
こと「便利さ」に関しては日本と比較してはいけない。しかし、それだけに人々は知恵を使って足りない部分を補っている。信頼できる友達との関係を密に取り合い、より確かな情報を手に入れようと努力している。
そのひとつがFACEBOOKを使った「Rate Notturna」(ナイト・ネットワーク)だ。
前回、EVカーの話でも触れたけど、ミラノは大気汚染緩和のために市内に入れる自動車の制限を行なっている。そのため、週末にレストランやBAR、ディスコなどでナイト・ライフを楽しむのはいいけど、帰る足がないということが問題になっている。そこで、ミラノ市営交通(通称ATM)は週末に限り夜中もバスを運行することにした。

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ところが、サービス開始当初は夜のバスのみ運賃を2ユーロに設定したのだけど、肝心のチケットを売っている場所の情報がなく大混乱を招いた。バスの乗り場、行く先もわからない。
そこで大活躍したのがFACEBOOKの「Tutti Fuori con i mezzi notturni」(まだ外で遊んでいる人々のための深夜公共交通情報)。ページに参加している人々が、自分がいる場所ではどのように深夜バスが運行されているかを書き込むページだ。情報は随時更新されるし、細かい情報も知ることができる。
ツィッターがアメリカで流行ったきっかけは、マンハッタンの移動販売(ホットドッグやプリッツェルなど)の業者が自分の居場所を"つぶやいた"ことで、人気店がどのアヴェニューのどこのストリートにいるかを知ることができたため、と聞く。
先の台風や震災の帰宅困難時には日本でもツィッターやFACEBOOKはにぎやかだったそうだけど、情報を提供しあうというよりは、個人的なつぶやきが多かったように思える。
日本は鉄道会社などの情報はイタリアに比べればはるかにきちんとしているが(本当ですよ)、ツィッターやFACEBOOKを役立てて、危機管理術を高めて欲しい。
深夜バスの路線一覧
http://www.atm-mi.it/it/ViaggiaConNoi/Pagine/Retenotturna.aspx
FACEBOOKのTutti Fuori con i mezzi notturni
http://www.facebook.com/?ref=home#!/FUORI.con.i.mezzi.notturni

WRITER PROFILE
新津隆夫
1997年からイタリア・ミラノ在。トレンド、ファッション、グルメ、カルチャーなど居住者の目で見たイタリア情報を発信中。著書に「丙午ウーマン」(弊社)、「イタリア発 ブランド通り」(三笠書房)、「会社ウーマン」(朝日新聞社)など。RKB毎日放送「中西一清スタミナラジオ 」にも出演中。http://blog-takao212.at.webry.info/