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ワールド生トレンド ライフスタイル

2011.11.29

スウェーデンに息づくフレンチ・クラシック

担当:
Rica

グスタヴ アドルフ 11月6日は1600年代前半にヨーロッパで力をふるっていたスウェーデンの国王、GstavⅡAdolf(グスタヴ アドルフ)の亡くなった日。
スウェーデンではこの日、彼の肖像画の入ったケーキが発売される。見た目はかなりクラシックで私好み、スウェーデンのケーキのなかで断トツトップのデザインの美しさ。シンプルでエレガンスだ。


 彼の即位していた頃はまさに『30年戦争』(神聖ローマ帝国を舞台とした宗教戦争)のまっただ中で、グスタヴⅡはスウェーデンを強国にした王と言われている。また、当時は歴史上スウェーデン国家が「バルト帝国」(スウェーデンの国土の他に現在のフィンランド、ノルウェーの一部そしてエストニアを含む領土を所有していた)を築き上げた時代でもある。国内では製鉄業や教育にも力を入れていたという王は語学にも長け、ラテン語、ポーランド語、ロシア語など11ヵ国語を理解したという。スウェーデン人は語学に長けているというが、それにしても頭抜けている。
 そして、極度の近視のため霧の戦場で味方からはぐれ敵中に紛れ込んでしまい、38歳の若さであえなく戦士してしまう。ナポレオンは彼のことを歴史上7人の英雄の一人と讃えている。
 
 なるほど凄い人なのに、ケーキになって国民に食べられちゃうとは。。。賞賛されているのかどうかかよくわからない扱い方で、複雑な気持ちになる。そういえば、今の王様も民間のお笑い番組でコメディー化されている。ロイヤルファミリーそっくりのお笑い役者が王宮を舞台にパロディーを展開するのだが、初めて見たときはさすがに驚いた。DVDにもなっているので王様公認なのかもしれない。それにしてもあまりにもソックリなので笑えた。

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左上、ドロットニングホルム宮殿 右上、ドロットニングホルム宮殿の中の劇場 
左下、グスタヴ アドルフ王 下中、ストックホルムのオペラ座 右下、グスタヴトレーディエ

 もう一人、私のデザイン活動に欠かせない王様の一人 Gstav Ⅲ(グスタヴ トレーディエ)は1700年代後半に即位していた。フランスとの交流が深かったこともあり、フランス文化かぶれ。パリのオペラ座をそのままストックホルムに持って来てしまった。今現在もストックホルムのオペラ座は健在で、国の保護の中、格安でオペラを楽しむことが出来る。この時代はスウェーデンのロココ時代とも言われている。そういえば、マリーアントワネットの愛人はスウェーデン人貴族だったのを思い出す。フランスとスウェーデンの関係は思っている以上に奥が深いのかもしれない。
 グスタヴ王は演劇が好きで、毎年離宮のドロットニングホルム宮殿(スウェーデンの世界遺産の一つ)で華やかな舞踏会や演劇が催されていたという。まさに、フランスのルイ王朝時代がそのままスウェーデンに再現されていたのだ。だが、フランス革命同様、散財の末、経済不況となり多額の税金を取られている貴族の不満がたまり、仮面舞踏会の上演中、王はストックホルムのオペラ座で暗殺されてしまう。まさに、フランス革命を追いかけるような結末だ。

 年末になるとスウェーデン人達は『仮面舞踏会』を主催したがる。もしかしたら、このロココかぶれの王様の影響かもしれない。そして、不思議なことに、私の作品のほとんどがスウェーデン人によって「グスタヴスタイル」と呼ばれてしまう。複雑な気持ち。

スウェーデンのクリスマスのお菓子クリスマステーブルコーディネイトの一部、スウェーデンのクリスマスのお菓子

 さて、12月3日に『SwEleganceなクリスマス』スウェーデンのエレガンスを題材にスウェーデンの1800年代後半の時代背景を追いつつ、映像を見ながら、スウェーデンのアンティークのお話とクリスマスのエレガントなテーブルコーディネイトの講習会を開催します(東京・経堂 プチセナクルにて)。当日はスウェーデンのクリスマス料理と飲み物付き。ご興味のある方は是非ご参加ください。
http://www.antiqueeducation.com/tanpatu.html


WRITER PROFILE

Rica

ファッションデザイナー。ジュンアシダのデザイナーを経て代官山でオートクチュールのドレスサロン経営。のちにマルタ共和国→シシリア島...と北へ北へと移り住み、現在スウェーデン在住。2009年夏より、オリジナルブランド『Rosenkrona』を立ち上げ、北欧と日本で活動中(www.rosenkrona.com)。各国の手工芸、アンティーク、アルゼンチンタンゴ、ワイン&食、秘境の町&村めぐりなど興味は広範囲。

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