2011.10.03
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担当:
ゴン川野
半導体グループのロームは、LED素子から、LEDパッケージまで年間50億個のLEDを生産する知られざるLEDの大手メーカーである。同社はLED照明器具に本格参入するため丸善電機をグループ傘下に収めたが、今回、LEDのブランド名である「AGLED」に社名を変更した。これに伴い家庭用LED照明を一気に41機種新発売する。
発表会がおこなわれたのは横浜にあるローム新横浜駅前ビルである。こんな駅前に自社ビルがあるとは... ちなみに京都の駅前にもすごいビルがあるようだ。

ロームがLEDを発売したは1973年、2011年3月期の連結売上3419億円、社員数は2万1560人である。

LED素子から設計できる技術力と、製品であるLED照明器具まで一貫生産できる強みを活かして他社にはマネのできない高性能、高機能な物作りを追求している。

今回、発表されたのはLEDシーリングライト、LEDシーリングファン、LEDペンダントライト、LEDセパレートシーリングの4ジャンル、合計41機種である。

LEDシーリングファンは、従来より30%スリムになり高さ27.5cmを実現。一般的な天井高である2.4m程度でも圧迫感なく取り付けられるようになった。また、ファンとLED照明によるダブル省エネ効果も期待できる。リモコンによる調光、調色機能を備え明るさと色温度の組み合わせ2665パターンから必要や好みに応じた明るさと色合いが選択できるのだ。

LEDセパレートシーリングは4種類のカラーがあり、調光、調色機能により明るさと色合いが選択できる。

これは色温度約5000Kで昼白色に相当する。蛍光灯の色合いに近く、さわやかで明るい光になる。

こちらが、くつろぎの明かり電球色、色温度は約3000K。温かみがあり音楽を聞いたり、ホームシアターなどを楽しむのに向いている。

LEDペンダントライトは、従来タイプのひも式のスイッチを搭載。スイッチのストロークが短く、ひもを引いた瞬間にカチカチと小気味よく照明をON/OFFできた。またサーカディアンリズム(24時間周期の生体リズム)に対応して1日の時間帯によって自動調光調色をおこなう機能を内蔵した。

『AGLED AC-60030』などのシーリングライトはLED基板と電源回路を一体形成することで、業界最薄の3.9cmを実現。また216個のLEDを配置してまぶしさを抑えたムラのない発光を可能にしている。リモコンによる調光、調色機能も備えている。

LED照明の次期トレンドして期待されているのが、直管形LEDランプである。白熱電球と比べて、蛍光灯をLEDと置きかえるには大きな問題がある。それは蛍光灯に内蔵されている安定器の問題である。安定器とは蛍光灯を点灯させるための高電圧を発生させる装置で、4種類の方式がある。一番簡単なのは、この安定器を付けたままLEDを付ける方法だが、4種類の方式すべてに対応することは無理であり、瞬間的に蛍光灯が点灯するインバータ方式に至ってはそのままではLEDを点灯させることはできない。そこで同社の方針は安定器を外してから、直管形LEDランプを入れるという方式である。安定器は素人には外せないため、認可を受けた専門業者に頼むことになり、敷居が高くなるのはいなめい。また、直管形LEDランプは高価なので、個人向けよりも企業向けの製品がほとんどである。これに対してエレコムは、安定器を外さずに交換できるグロースタータ型のみに対応した家庭向け『ELESHINING』の直管形LEDランプを発売している。これはあくまでも隙間需要を狙った製品で、今後の主流は安定器を外す方式になると思われる。すると前述の安定器の問題が出てくるため、家庭用の直管形LEDランプは照明器具ごと交換するのがトレンドになると思う。

WRITER PROFILE
ゴン川野
カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。