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スマホ! クローズアップ 新製品

2011.04.05

"Facebookケータイ"からワンセグ対応『GALAXY S II』まで 発売予定スマートフォンの極秘情報を漏らす

担当:
DIME編集部

20110405_01_news_hen.jpg  ケータイでリアルなインターネットを実現しようと、文字どおり日進月歩のAndroid。ガジェットの枠を超えた"超ガジェット"になりそうな雰囲気のタブレット。これらとかかわる部品やソフトウェア、サービスなどの分野でも、新しい動きが活発だ。特に今回の『MWC』で話題になっていたのは、スマートフォンやタブレットに搭載されるチップ(CPU)の競争だ。

 今、スマートフォンには基本的な通信を行なうベースバンドチップのほかにGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)と呼ばれる半導体チップを搭載したものが注目を集めている。その代表格がNVIDIAの『Tegra2』だ。「『NVIDIA』は、パソコンのグラフィックカードのメーカーです。最近、特に力を入れているのがモバイルの分野。『Tegra2』はその性能が認められ、Android 3.0のリファレンスチップに選ばれました。またコードネーム"KAL-EL"は現行の『Tegra2』の約5倍の性能を実現しています。すでにサンプル出荷も開始していて、今年後半には搭載機種が登場するでしょう。当社はPC同様、"快適なビジュアルコンピューティング"を提供していきます」(NVIDIAプロダクトマーケティング担当マット・ウェブリング氏)

 NVIDIAの『Tegra2』は、2つのコア(プロセッサー回路の中核部分)を搭載したデュアルコアチップとして、高い性能を実現している。HD映像や3Dグラフィックスなどをテレビに表示した時でも細部まで美しく表現できる。 

 また、同社は『Tegra2』にフィットしたゲームをソフト会社と共同開発することで、より快適なビジュアルコンピューティングの実現を目指している。

 これを迎え撃つのが「Snapdragon」を提供するQualcommだ。同社の「MSMシリーズ」は、すべての機能を1チップで提供しながらも、最新OS搭載のスマートフォンやタブレットが求めるグラフィックス性能も追求している。「Qualcommの『Snapdragon』は、スマートフォンはもちろん、それ以外のガジェットへの採用も目指しています。現在、シングルコア搭載の『MSM8255』『MSM8655』を提供していますが、次世代のチップとして2コアの『MSM8260』『MSM8660』その後には3GとLTE対応の2コアの『MSM8960』、4コアでエンタメ機器向けの『APQ8064』を準備中です。チップの高性能化を進める一方で、我々は常にスマートフォンにとって重要なものは何かを考えています。例えばケータイの消費電力を検証する時はまず、その7割を占めるディスプレイのバックライトからチェックします(ちなみにチップの消費電力は約3割)これを解決するために、バックライトを使わない反射型ディスプレイを開発するなど、問題点をトータルで解決できるところが強みです」(クアルコムジャパン代表取締役・山田純氏)

 このほかにもテキサス・インスツルメンツの『OMAP』やSamsung、インテルなどもスマートフォン向けにチップを提供することを表明した。このように、スマートフォンのCPU/GPUのマルチコア競争やクロック数(※1)などのスペック競争では、PCが辿ってきた世界とすでに同じようなことが起こっているのだ。これもまた、Androidに代表されるスマートフォンやタブレットの登場で、PCのような水平分業が進むがゆえの、流れなのかもしれない。


●Samsung版の「iTunes」も登場する!?

 ハードだけではなくサービスやソフトの分野でも、同じように激しいつばぜり合いが起きている。例えばSamsungは『GALAXY S II』の、音楽、電子書籍、ゲーム、そしてSNSを統合的に管理できる4つのHUBアプリを発表。今後はコンテンツ提供にも注力していくと、同社社長のシン・ジュンギュン氏は明言している。

 またユニークな動きとしては、HTCがFacebookの専用ボタンを搭載した"Facebookケータイ"(『HTC ChaCha』と『HTC Salsa』の2機種)を発表したのもそのひとつ。この機種は各機能を使用中でも簡単にFacebookを起動できるほか、近い将来、位置情報を簡単に投稿できる機能も搭載される予定だ。このほかLGはYouTubeとともに、同社の3D対応スマートフォン『Optimus 3D』で撮影した3D立体映像をYouTubeで閲覧できるようにするサービスを提供する。このように端末とサービスとの連携が世界規模で次々と発表されていくスピード感は、特に印象的だった。

 Androidの後塵を拝する格好になっているWindows Phoneだが『MWC』の直前に、ノキアとマイクロソフトの提携が発表され、関心が集まっていた。現状、スマートフォンのプラットフォームはAndroid、iPhone、そしてWindows Phoneの三つ巴状態。今年の春から夏にかけては、アップルの新製品による反転攻勢や、Windows Phoneの日本上陸も十分予想されることから、ますますおもしろくなりそうだ。

 OSで見ると、HPのwebOSを採用したスマートフォンも、今回、披露されていた。webOSはAndroid、iPhone、Windows Phoneとはまた違ったなめらかな動きをするのが特徴だ。日本に上陸した暁には、おもしろい存在になるだろう。


●海外版おサイフケータイも、実現に向けて準備中

 新しいサービスに関連した動きでは、ドコモがSamsungや韓国のSKテレコムと提携し、NFC(※2)の環境下でもおサイフケータイを使えるデモ展示を行なっていた。情報を記録するチップは日本でおサイフケータイに採用されている「FeliCa」のほかに数種類あるが、これらのチップすべてをスマートフォンに搭載することは現実的ではない。その解決策として今、NFCを活用する方法が模索されているのだ。

 また、スマートフォンの勃興とともに、前年比で400%以上ものシェア拡大を実現しているSamsung無線事業部東南アジア輸出グループ長、専務の趙洪植氏に、日本市場向けのスマートフォンの可能性について話を伺った。「一般消費者の方、そして携帯電話会社の方が求めるようなら、ワンセグを載せることも考えます。私たちは常にお客様が何を求めているのかを真剣に見ていますので、あらゆる選択肢が考えられます」

 しかも、ユーザーやキャリアが求めるならAndroid向けに提供されるゲーム配信「PlayStation Suite」への対応も考えるというSamsungの姿勢に、世界をリードするメーカーのパワーを読み取ることができた。

※1 クロック数とは、コンピューターの内部の回路間で処理の同期をとるためのテンポのこと。
※2 NFCとは、近距離無線通信の国際規格。

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DIME編集部

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