2011.11.30
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担当:
DIME編集部
スマートフォンの急速な普及を受けて、昨年後半から今年にかけて、携帯電話やPC向けの動画配信サービスが、スマホ向けの展開をスタートさせている。9月には、米国の動画サービス「Hulu」(フールー)も上陸。スマホで映画や動画番組を視聴するのが当たり前になる時代が始まりそうだ。「Hulu」は、NBCユニバーサル、FOXエンターテイメントグループなど大手メディア企業の合弁会社として2007年にβ版を始動。2008年3月から本格的にスタートした。当初の目的のひとつは、海賊版のソフトなどによるコンテンツの氾濫を防ぐことだった。
広告が付くものの、無料でハリウッド大作やテレビ番組を見られるため、日に6000万ストリームを超える大ブレークに。昨年10月からは、スマホやタブレット、ネットテレビでも視聴できる月額課金サービスもスタート。ユーザー数は100万人を突破した。
しかし、日本版は広告付きの無料動画サービスではなく、月額課金制度のみでの展開だ。「事前にマーケットリサーチをした結果、日本人は"広告付き"の動画を非常に嫌う傾向が強かった。そこで、1パッケージ1プライスの月額課金にしました。そのほかにも日本のユーザーのためにサービスを設計し、日本のエンターテインメントファンのニーズになるべく応えたいと思っています。今後は、日本やアジアのコンテンツも導入していく予定です」(「Hulu」ジェフリー・P・ボシエール氏)
一方、国内の動画サービスは、ポイントを購入して視聴するサービスが主流だ。アニメやテレビ番組の見逃し配信などに加えて、パチンコ&パチスロの攻略番組も高い人気を誇る。現状では、フィーチャーフォン(高機能携帯電話)で視聴していた層が、そのままスマホに流れているようだ。「視聴時間帯は、深夜帯のアクセスが多いです。おそらく、寝る前にベッドやソファで、アニメやテレビで見逃した番組を見る人が多いのではないでしょうか。スマホは携帯に比べると画面サイズが大きいので、ハリウッド映画や海外ドラマなど、これまでと違うジャンルのコンテンツ利用も増えてきました」(「ビデオマーケット」広報担当・横佩ひろし氏)
スマホの利点を活かした高画質化やコンテンツの充実が進めば、検索も重要な機能になるはず。「Hulu」が米国でヒットした理由のひとつは、検索機能だった。「『Hulu』の検索機能を使えば、『Hulu』内にコンテンツがない場合も、外部の映画やテレビ番組のリンク先に飛んで、コンテンツをすぐ見ることができるんです。この機能があったことで、多くの人が動画検索にまず『Hulu』を使うようになった。『Hulu』は、映画や番組の好きな場面をクリッピングしてブログなどに貼り付けることもでき、こういった機能が、米国で口コミ人気の広がった要因です」(前出・ボシエール氏)

ほかにも、「ビデオマーケット」が「GREE」と連携し、仮想通貨「GREEコイン」でのコンテンツ販売を開始。人気SNS上での口コミ効果を狙った戦略で、今後は国内の動画サービスがSNSと連携する動きが加速するはず。"マルチデバイス対応"と"SNSとの連携"は、今後の動画戦線で勝ち組になる条件になりそうだ。
取材・文/久村竜二

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